■ MILLET(ミレー)の歴史 1921年/バッグ職人であったミレー夫妻はリヨン市郊外に布製バッグの製造メーカーを設立。その7年後、フレンチアルプスの麓アヌシーへ移転し登山用ザックのブランドを開始しました。 1950年/ミレーブランドは夫妻の息子ミレー兄弟(レイモン、ルネ)に引き継がれました。その後このブランドを一躍有名にしたのが、この年の6月3日、フランス登山隊モーリス・エルゾーグとルイ・ラショナルの人類初ヒマラヤ8000m峰(アンナプルナ)登頂成功でした。その背中にはミレーザックが背負われ、世界のアルパインブランド、ミレー誕生の瞬間でもありました。 1959年/アルプス山脈・モンブランの麓、クールマイヨールの有名なガイド、ワルテル・ボナッティーと初のテクニカル・コンサルタント契約を結び、ザックの世界的な普及に大きな貢献を果たします。 1963年/それまでのフェルトで裏打ちされた皮製ストラップに比べてはるかに快適な、パッド入りの全面ナイロン製シームレスストラップを世界で初めて開発し、国際特許を取得。翌年には、ヨーロッパ初のオールナイロン製ザックの製造を開始しました。 1977年/ザックに加え、アパレルの開発に着手。世界初のエベレスト無酸素登頂を成し遂げたラインホルト・メスナーを支えたのはミレーのザックとウエアでした。 1985年/クリストフ・プロフィがミレーの装備でアイガー、セルヴァン、ジョラスの24時間以内単独登頂に成功。 1996年-1998年/企業買収により、ミレーブランドとしてクライミングロープとフットウエアの展開を開始。 現在では8000m級峰へ挑むエクスペディションではミレーのフットウエアは世界でナンバーワンのシェアを誇っています。 2003年/ミレー・テクニカルアドバイザーのハン・ワンヨンらによりヒマラヤ8000m峰14座の頂をクリーニング活動。 2004年/ミレー・テクニカルアドバイザーのダニエル・デュラックがボルダリングワールドカップのチャンピオンとなる。 2005年/ヒマラヤ7000m級未登頂峰にミレー装備で、クリスチャン・トロムスドルフ、ヤニック・グラツィアーニ、パトリック・ワガノン隊が登頂 2006年/ヨーロッパにおいてロープのリサイクルキャンペーン開始。日本では2007年6月より8月末まで開催されました。 現在/世界トップクラスのアルピニストやクライマーと契約し、彼らの経験とミレーの最先端技術により革新的な製品は次々と生み出されています。マウンテニアリングの聖地シャモニーに初のフラッグシップストアをオープンさせ、大手セレクトショップなどとコラボレーションアイテムを発表するなど、山のトップブランドとして益々進化を続けています。
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